山ねこ年末年始に飲んだ焼酎シリーズです。 最近もプレミア焼酎転売事件で話題になった焼酎「百年の孤独」は、黒木商店の製品です。 その黒木商店さんが出資して作った蔵が、尾鈴山蒸留所です。 正確には、株式会社尾鈴山蒸留所です。 黒木商店に対して、尾鈴山蒸留所は、いわゆる子会社になるのでしょうか。 黒木商店とは、麹も原料芋も異なりますから、黒木の名前を出したくなかったのかもしれません。。 この蔵からは、芋の「山ねこ」、米の「山翡翠(山せみ)」、麦の「山猿」という製品が出荷されています。 これは、芋焼酎の「山ねこ」です。 裏ラベルの能書きです。手書き風の文字に味わいがあります。 宮崎・児湯の大地が育てた掘りたての芋で仕込んでいます。 山深い森の中の蒸留所でできたこの焼酎は、九州108号という芋の品種を原料とし、自社培養による独自の酵母を用い、徹底した手作りにて仕込み、二年間以上、貯蔵・熟成させて仕上げた独自の風味を持った芋焼酎です。 原料の芋は、すべて自家農園」(農業生産法人「甦る大地の会」)で栽培した、掘りたての芋で仕込んでいます。 農業生産法人「甦る大地の会」は焼酎カスの肥料を使い有機農法とリサイクル、地域循環型農業に取り組んでいます。 九州108号という芋は、「ジョイ・ホワイト」と呼ばれております。 鹿児島県工業技術センターで開発されたようです。 そもそも焼酎用の芋は、黄金千貫、白豊などが使われていますが、焼酎用の芋を造りたい、ということで研究が進められたようです。 さつまいも焼酎用新品種原料の選抜に関する研究というレポートが面白いです。 そこでの評価、新品種原料(ジョイ・ホワイトです)を使った焼酎の評価は、ズバリ「 仕込みにより得られた焼酎はフルーティで、甘みがあってキレの良い端麗なタイプであった。」。 はい、そうです、端麗タイプです。 一口飲んだ時、「減圧か?」と思ったほど軽いです。 お湯割ですと、少し物足りないかも知れません。 ロックは、美味しいです。 ウイスキーのように貯蔵・熟成させているのが、味わいをまろやかにしているのかもしれません。 黄麹の焼酎のようにフルーティです。 さっぱりとした飲み口ですが、飲んだ後、ロックで飲んでも、じわじわと、甘みがわいてきます。 飲みやすく、かつ、重くないので、飲み負けしない、どんどん飲めますね。 翌日が怖い焼酎です。 バーのカウンター、女の子の横の席で、「この焼酎、山ねこっていうんだよ、僕のかわいい子猫ちゃんも、飲まない?」などと、オヤジの妄想が膨らむ焼酎です。 ロック・水割り系で飲まれる方には、なかなか良いと思います。 でも、おいらの評価は、お湯割ベースなので‥☆☆☆★ということでしょうか。 ロック・水割りなら、もっと評価高くなると思います。 【蔵元:株式会社尾鈴山蒸留所】 【使用芋:甘藷=ジョイ・ホワイト(宮崎の蔵は、さつまいも、と表記せずに甘藷と表記する蔵もあります。)】 【麹:米麹(白)】 【蒸留:常圧】 【アルコール度数:25度】 【銀行振り込・代引き決済限定】山ねこ 1800ml 尾鈴山(黒木本店) 山翡翠(やませみ) 25度 1800ml 尾鈴山(黒木本店) 山猿 25度 1800ml |